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こんにちは!うつのみやLA泌尿器科クリニック 院長の鈴木です。
🌀 トイレで尿が白く濁っていて、何かの病気ではないかと不安
🌀 尿が濁るうえに、排尿のときにしみる感じもある
このような心配はありませんか。
尿の濁りは、水分不足や尿の成分変化など、一時的に起こることがあります。一方で、膀胱炎などの感染が関わっていることもあるので注意が必要です。
今回は、尿が濁る主な原因と、受診を考えたい目安についてお話しします。

尿が濁る原因には、尿中の結晶や、おりもの・月経血の混入など、病気によらないものもあります。一方で、膀胱炎・尿道炎などの尿路感染症や、尿路結石が関係している場合もあります。
汗を多くかいた日や、水分をあまりとらなかった日は、尿の色が濃くなることがあります。また、尿中の成分が濃くなると、リン酸塩などが結晶になり、白く濁って見えることもあります。
尿中の結晶は健康な人にもみられるものです。排尿時の痛みや頻尿がなく、一時的な変化であれば、適度に水分をとって経過をみてもよいでしょう。
ただし、水分をとれば必ず濁りがなくなるとは限りません。濁りが続く場合や繰り返しみられる場合は、尿検査で原因を確認しておくと安心です。
※心臓や腎臓の病気などで水分摂取量を制限されている方は、自己判断で水分を増やさず、主治医にご相談ください。
関連ページ▶︎ 尿がにおう・濁る
排尿するときにしみる、トイレが近い、残尿感がある、下腹部が痛むといった症状とともに尿が濁る場合は、膀胱炎などの尿路感染症が考えられます。
急性膀胱炎は女性に多い病気です。女性は尿道が短く、細菌が尿道口から膀胱へ入りやすいことが理由の一つとされています。
尿道に炎症が起こる尿道炎でも、分泌物などが混じって尿が濁ることがあります。尿道炎の原因はさまざまですが、クラミジアや淋菌などの性感染症によって起こる場合もあります。
排尿時の痛みや頻尿があるときは、市販薬や水分摂取だけで長く様子を見ず、早めに泌尿器科へ相談しましょう。
女性では、おりものや月経血などが尿に混じり、濁って見えることがあります。尿そのものの異常ではなく、採尿するときに分泌物が混入している場合もあります。
尿路結石では、結晶成分や血液が尿に混じって濁って見えるほか、尿路感染症を伴うと、白血球や細菌の影響でにおいが変わることもあります。
結石が尿管を刺激したり、尿の流れを妨げたりすると、わき腹や背中に強い痛みが現れ、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。肉眼で分かる血尿が出る人もいますが、すべての人にみられる症状ではありません。
突然の激しい痛みがあるときは、我慢せず医療機関を受診しましょう。血尿を繰り返す場合も、尿路結石などが隠れていないか泌尿器科で確認することが大切です。
関連コラム▶︎ わき腹や背中の痛みは尿路結石?症状と受診目安
尿の濁りや排尿時の痛みに加えて、次のような症状があるときは、腎盂腎炎の可能性があります。
✅ 発熱
✅ 悪寒やふるえ
✅ 腰・背中・わき腹の痛み
✅ 吐き気や嘔吐、強いだるさ
腎盂腎炎は、膀胱などで増えた細菌が尿管をさかのぼり、腎臓まで達して炎症を起こした状態です。軽症では飲み薬で治療できることもありますが、食事や水分をとれない場合や、脱水・強いだるさがある場合は、入院して点滴治療が必要になることもあります。
発熱と腰・背中・わき腹の痛みが重なる場合は、その日のうちの受診が目安です。吐き気が強く水分をとれない場合は、夜間や休日でも救急外来を受診しましょう。ぐったりして自力で受診できない、意識がもうろうとしているなど全身状態が悪い場合は、119番へ連絡してください。
関連コラム▶︎ 膀胱炎は放っておいて大丈夫?腎盂腎炎による入院リスクと受診目安
尿検査は、尿の濁りの原因を考えるための重要な手がかりです。主に次の項目を確認します。

白血球の反応:尿路に炎症が起きている可能性
亜硝酸塩:一部の細菌による尿路感染症の可能性
潜血や蛋白:血液や蛋白が混じっていないか
尿沈渣:白血球、赤血球、細菌、結晶など
必要に応じて、原因となる細菌や有効な抗菌薬を調べる尿培養検査、結石や尿の流れを確認する超音波検査などを追加します。
採尿では、出はじめの尿ではなく途中の尿を採る「中間尿」が基本です。女性では、おりものや月経血が混ざり、検査結果に影響することがあります。生理中の場合や、おりものが増えている場合は、採尿前にスタッフへお伝えください。
尿の濁りや排尿時の痛みが気になっても、泌尿器科は受診しづらいと感じる女性もいるかもしれません。女性の排尿に関するトラブルも、泌尿器科が専門とする分野です。
当院では、ほとんどの症状について、まず問診・尿検査・超音波検査を中心に診療を進めます。最初は問診で、濁りに気づいた時期や繰り返す頻度、排尿時の痛み、発熱の有無などをお聞かせください。
当院は女性医師が診察している曜日もあります。症状に応じて陰部の診察が必要になる場面もゼロではありませんが、気になる方は女性医師による診療枠もご案内できるため、お気軽にご相談ください。
尿の濁りには、尿中の結晶や分泌物によるものから、膀胱炎などの尿路感染症、尿路結石まで、さまざまな原因があります。尿の見た目だけで原因を判断することはできません。
排尿時の痛みや頻尿を伴うとき、水分をとっても濁りが続く・繰り返すときは、泌尿器科で尿検査を受けましょう。
また、発熱や悪寒、腰・背中・わき腹の痛み、吐き気がある場合は、腎盂腎炎の可能性があるため、受診を遅らせないことが大切です。
このコラムが、尿の症状に悩む方に少しでも参考になっていると嬉しいです。
【参考文献】
1. MSDマニュアル プロフェッショナル版: 腎症状を有する患者の評価.
2. 日本泌尿器科学会: 排尿症状を伴う発熱がある.
3. 日本泌尿器科学会: 排尿痛がある、排尿時に痛い.
4. MSDマニュアル プロフェッショナル版: 尿路結石.
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