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こんにちは!うつのみやLA泌尿器科クリニック 院長の鈴木です。
🌀 健康診断で尿酸値が高いと言われたけれど、痛みも症状もない
🌀 痛風だけでなく尿路結石にもなると聞いて、心配になった
症状もないのに数値が高いと言われると、不安になりますよね。
ただ、尿酸値が高いからといって、それだけで結石ができると決まるわけではありません。
結石のリスクを考えるときは、血液の尿酸値だけでなく、尿の酸性度や尿量なども大切です。
今回は、尿酸値と尿路結石の関係を解説します。
尿酸値が気になる方は参考にしてくださいね。
▶︎ 関連コラムはこちら「わき腹や背中の痛みは尿路結石?症状と受診目安」
日本では、血液の尿酸値が7mg/dLを超えた状態を、高尿酸血症といいます。
男女で基準は変わりません。
血液の中で尿酸が溶けていられるのが7mg/dL程度までとされているためです。
尿酸は身体の中でできる老廃物で、多くは尿から出ていきます。
ですが、作る量と出す量のつり合いが崩れると、血液の中にたまります。
尿酸値が高い状態が長く続くと、痛風や尿路結石につながることがあるといわれています。
痛風は、溶けきれなくなった尿酸が結晶になって関節や足先にたまり、炎症が起きて強く痛む発作です。
高尿酸血症は自覚症状がないことが多く、健診で初めて気づく方も少なくありません。
ただ、症状がないまま高い状態が続くこともあるため、健診の結果は確認しておきましょう。
台湾の大規模調査では、痛風がなくても、尿酸値が高い方は尿路結石と関連する可能性が示されています。
一方で、血液の尿酸値と結石の関係については、まだ十分にわかっていない部分もあります。尿酸値が高いからといって、必ず結石ができるわけではありません。
欧州のガイドラインでも、血液の尿酸値と結石のできやすさとの関連を示す根拠は強くない、とされています。
結石ができるのは血液の中ではなく、尿の中です。
尿は体調や食事によって酸性・アルカリ性に傾きますが、酸性側(pH5.5以下)では尿酸が結晶に変わりやすく、pHが上がるほど溶けやすくなると報告されています。
加えて、尿の量が少なく濃いほど、溶けきれない尿酸が増え、結晶ができやすくなるとされています。
こう聞くと尿の酸性度が気になるかもしれませんが、ご自宅で測る必要はありません。

結石にはいくつか種類があり、いちばん多いのはカルシウムを含む結石です。
尿酸だけでできる結石は、その一部にとどまります。
ただし、尿酸が無関係というわけではありません。
海外の研究では、カルシウムを含む結石ができた方のおよそ3分の1に、尿へ出る尿酸が多い状態がみられたと報告されています。
このように、結石のリスクを詳しくみる場合は、血液の尿酸値だけでなく、尿中に排泄される尿酸量や尿pHなども確認します。
血液の尿酸値を下げることだけで結石を防げるとは限りません。
結石のできやすさは、血液の尿酸値だけでは決まりません。尿の酸性度や量、結石になった経験、体質や生活習慣など、複数の要因が関係します。
<結石ができやすくなる条件>
水分が足りず、尿が少ない・濃い
尿が酸性に傾きやすい(肥満やメタボリックシンドローム、肉中心の食事)
以前に尿路結石になったことがある
体質や腎臓からの尿酸の出方も関わるため、生活を見直しても数値が変わりにくいことがあります。
結論を申し上げると、症状がなく健診で指摘されただけなら、まずはかかりつけの先生にご相談ください。
健診の結果に受診の指示があれば、それが優先です。
尿酸値は、それだけで治療方針が決まる数字ではありません。
合併している病気や、痛風・結石の経験、腎臓の状態も含めて判断します。
お薬を始めるかどうかも、相談しながら決めていきます。
なお、次のような場合は、泌尿器科にご相談ください。
尿路結石になったことがある、または結石を繰り返している
わき腹や背中の痛み、血尿など、泌尿器の症状がある
尿潜血が続いている、目で見てわかる血尿がある
わき腹や背中の痛みに熱をともなうとき、尿がほとんど出ないときは、待たずに受診してください。
結石で尿がせき止められたところに感染が加わると、高い熱が出ることがあるためです。
いちばん先に手をつけたいのは、水分補給です。
尿を薄く保てるほど、結石はできにくくなります。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分量を指示されている方は、自己判断で増やさず、主治医にご相談ください。
<今日から見直せること>
✅ 水分をこまめにとる(糖分の多い飲み物は控えめに)
✅ 食事のかたよりを減らす
✅ お酒は種類にかかわらず量を見直す
海外の研究では、カルシウム結石を経験した方の5年間の追跡で、水分を多くとるようにした方の再発はおよそ1割にとどまり、何もしなかった方のおよそ3割と比べて少なくなっていました。
尿酸値が高い方は、プリン体を多く含む食品を控えることがすすめられています。
ただし、特定の食品を完全に断つ必要はありません。
体内の尿酸のうち、食事から来る分は一部にとどまるためです。
レバーや白子、魚の干物など、プリン体が特に多いものを毎日のように食べていないか見直してみましょう。

尿酸値が高いと言われると、このまま結石になるのだろうかと不安になりますよね。
ただ、数値の高さと結石のできやすさは、そのままつながりません。
大切なのは、尿酸値だけを見て判断しないことです。
結石のリスクには、尿の酸性度や量、これまでの結石歴なども関係します。
日常生活では、まず水分不足を避け、食事や飲酒が偏っていないかを見直すところから始めてみてください。
結石を繰り返している方や、血尿・わき腹の痛みなどがある方は、泌尿器科へご相談ください。また、尿酸値について気になっている方も、遠慮なくご相談くださいね。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版」
厚生労働省 e-ヘルスネット「高尿酸血症」
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