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尿の色が濃い・赤い・茶色いのはなぜ?色の変化と受診の目安を解説 

公開日

2026.9.25

更新日

2026.9.24

診察室で医師が紙コップを手に持ち、患者に尿の色見本表を見せながら説明している様子。見本表には薄い黄色から茶色までの色見本が並んでいる

こんにちは!うつのみやLA泌尿器科クリニック 院長の鈴木です。



尿の色について、次のような不安はありませんか。


🌀 いつもよりオシッコの黄色が濃く、体調が悪いのか気になる

🌀 赤っぽい尿が一度出たけれど、痛くないので受診するか迷っている


いつもと違う色を見ると、病気ではないかと不安になりますよね。


尿の色は水分や食事・薬でも変わるため、色だけでは原因を判断できません。

ここでは、尿の色が変化する理由と、受診を急ぎたい症状を整理します。

受診の判断に迷ったときの目安として、参考にしてくださいね。

🔸 オシッコの色は水分量や食事・薬でも変わります

普段の尿の色は、薄い黄色が目安です。水分を多くとったときには、色が薄くなることもあります。


ただし、透明に見えても、尿検査で血液や、たんぱくが見つかる場合があります。

「透明だから健康」とは言い切れません。

「尿の色ごとに考えられる主な原因一覧」を示す図解。濃い黄色は水分不足、オレンジ色は薬の影響、赤・ピンクは血尿、茶色・コーラ色は肝臓の病気など、白っぽい濁りは感染を示すことがあると説明。「色だけでは原因を判断できません。赤い尿・茶色い尿は早めに受診を」との注意書きあり

濃い黄色の尿:水分不足やビタミン剤が影響することも

汗をかいた日や水分をあまりとれなかった日は、尿が濃い黄色になることがあります。その理由は、身体の水分が減ると、腎臓は水分を血液へ戻し、尿として出す水分を抑え、相対的に尿の色が濃くなるためです。

水分不足に心当たりがあるときは、水などをこまめにとりましょう。ただし、腎臓の病気などで医師から水分量を制限されている方は、自己判断で水分を増やさず、医師の指示を優先してください。


一方、ビタミンB群を含むサプリメントやビタミン剤でも、黄色が強く見えることがあります。例えばビタミンB2は、それ自体が黄色い成分で、余った成分が尿へ出るためです。


このことから、黄色が濃いからといって、必ずしも脱水とは限りません。水分をとっても濃い色が続く場合や、だるさ、発熱、痛みなどをともなう場合は、医療機関へご相談ください。

赤・ピンク色の尿:痛みがなくても血尿か確認を

尿に血が混じる「血尿」の可能性があり、膀胱炎や尿路結石など、腎臓・尿管・膀胱の病気が原因となることがあります。前立腺の病気や、まれに腫瘍が隠れていることもあり注意が必要です。


また、膀胱炎では排尿時の痛みやトイレが近い症状、尿路結石では背中やわき腹の強い痛みをともなうことがあります。ただし、痛みがない血尿もあるため、症状だけで原因を判断することはできません。


食べ物や薬の影響で赤く見えることもありますが、ご自身で血尿と区別するのは難しいものです。痛みがなくても血尿が起きることがあるため、色の変化だけでも一度ご相談ください。

なお、女性の場合、生理中は経血が尿に混じり、赤やピンク色に見えることがあります。ただし、見た目だけで経血か血尿かを区別するのは難しいため、検査前に生理中であることを医師やスタッフへお伝えください。

茶色・コーラ色の尿:肝臓や筋肉の異常でもみられます

尿が濃い茶色やコーラ色に見える場合は、脱水による濃縮尿のほか、血液や胆汁の成分が混じっていることがあります。

肝臓の病気では、胆汁の色素である「ビリルビン」が尿に増え、茶色くなることがあります。皮膚や白目まで黄色い場合は、黄疸(肝臓などの病気のサイン)の可能性もあるため、できるだけ早く内科などへご相談ください。


また、激しい運動などで筋肉が壊れる「横紋筋融解症」でも、尿が茶色くなる場合があります。

強い筋肉痛や力が入りにくい症状をともなうときは、腎臓に負担がかかることがあるため、早急な受診が必要です。

白く濁る尿:感染や尿中成分の結晶が原因であることも

白っぽい濁りは、膀胱炎などの尿路感染で、白血球や細菌が尿に混じって起こることがあります。

一方、尿に含まれる結晶や塩類などによって濁ることもあるため、見た目だけでは感染かどうかわかりません。


排尿時の痛みやトイレが近い症状をともなう場合は、泌尿器科で感染がないか確認しましょう。

🔸 受診目安|色だけでなく、一緒に出ている症状も大切

尿の色が変わったときは、色だけでなく、痛みや発熱、尿の量なども確認しましょう。

早めに医療機関へ相談したい症状

  • 赤・ピンク色の尿が続く、または繰り返す

  • 排尿時の痛み、トイレが近い、残尿感がある

  • 原因がわからない茶色い尿や白く濁った尿が続く

  • 黄疸や強い筋肉痛をともなっている


診療時間を待たず、救急などを早急に受診したい症状


  • 発熱や寒気に加えて、背中・わき腹の痛みがある

  • 尿が出にくく、下腹部が張って苦しい

  • 尿の色の変化に加えて、尿量が明らかに減っている


特に、尿を出したいのにまったく出ない、強い痛みや高熱がある、ぐったりしている場合は、腎盂腎炎などの腎臓の感染が疑われるため、予約を待たずに救急外来などを受診しましょう。意識がもうろうとする、立っていられないなどの状態では、119番も検討してください。

受診時には、次のことを伝えられると診察がスムーズです。


✅ いつから、どんな色に変わったか

✅ 痛み・発熱や尿の量の変化があるか

✅ 最近とった食べ物、薬、サプリメントはあるか
✅ (女性の場合)生理中かどうか

「色と一緒に確認したい症状と受診の目安」を示す図解。「発熱・寒気+背中の痛み」「尿が出ない+下腹部の張り」は救急外来へ、原因不明の色の変化が続く場合も受診を推奨。受診時に伝える3つのこと(時期・色、痛みや発熱、食べ物や薬)を示している

🔸 よくある質問

Q. 薬を飲み始めて尿の色が変わりました。薬をやめた方がよいですか?

A. 処方薬はご自身の判断でやめず、処方した医師にご相談ください。


薬によって尿の色が変わることはありますが、薬の影響と決めつけず、薬の名前と色が変わった時期を伝えましょう。

Q. 生理中に尿の色が気になった場合、尿検査は受けられますか?

A. 検査前に、生理中であることを医師やスタッフへ伝えてください。


経血が尿に混じると、検査結果に影響することがあります。生理が終わってから再検査する場合もありますが、受診を先延ばしにする必要はありません。症状と検査の時期をご相談ください。

🔸 まとめ|色だけで決めず、気になる変化は早めに相談を

尿の色は、水分量や食事、薬の影響で変わることがあります。一方で、赤い尿や茶色い尿、白く濁った尿が続く場合は、病気が隠れている可能性もあり、尿の色は原因を推察するためのヒントになります。


痛みがなくても赤い尿が出たとき、色の変化を繰り返すとき、発熱・背中やわき腹の痛み・尿が出にくいなどの症状があるときは、早めに泌尿器科へご相談くださいね。
薬やサプリメントを使っている場合は、名前と使い始めた時期も伝えましょう。

なお、尿がまったく出ない、強い痛みや高熱がある、ぐったりしている場合は、予約を待たずに救急外来などを受診してください。

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このコラムが、尿の色の変化に不安を感じている方の参考になればうれしいです。


【参考文献】

  1. National Library of Medicine / MedlinePlus. Urine - abnormal color.

  2. Dreyer G. Examining the urine - what can it tell us at the bed-side? Malawi Med J. 2010;22(4):126-128.

  3. 日本泌尿器科学会. 尿に血が混じる。血尿を指摘された.

  4. National Library of Medicine / MedlinePlus. Urinalysis.

  5. 厚生労働省. 働く人の今すぐ使える熱中症ガイド「尿の色でセルフチェック」.

  6. Nawata CM, Pannabecker TL. Mammalian urine concentration: a review of renal medullary architecture and membrane transporters. J Comp Physiol B. 2018;188(6):899-918.

  7. Belasco R, Edwards T, Munoz AJ, Rayo V, Buono MJ. The Effect of Hydration on Urine Color Objectively Evaluated in CIE Lab Color Space. Front Nutr. 2020;7:576974.

  8. NIDDK. Healthy Eating for Adults with Chronic Kidney Disease.

  9. NIH Office of Dietary Supplements. Riboflavin - Health Professional Fact Sheet.

  10. NIDDK. Symptoms & Causes of Bladder Infection in Adults.

  11. Portis AJ, Sundaram CP. Diagnosis and initial management of kidney stones. Am Fam Physician. 2001;63(7):1329-1338.

  12. National Library of Medicine / MedlinePlus. Blood in Urine.

  13. National Library of Medicine / MedlinePlus. Rhabdomyolysis.

  14. CDC/NIOSH. Signs and Symptoms of Rhabdomyolysis.

  15. NIDDK. Symptoms & Causes of Kidney Infection (Pyelonephritis).

  16. 日本泌尿器科学会. 尿がまったく出ない.

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