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こんにちは!うつのみやLA泌尿器科クリニック 院長の鈴木です。
🌀 トイレのたびに尿が泡立つけれど、大丈夫なのかな
🌀 泡がなかなか消えないのは、腎臓が悪いということ?
このような不安を感じていませんか。
尿の泡立ちは、病気と関係なく起こることもあれば、たんぱく尿などが関係する場合もあります。ただし、泡立ち方だけで原因を見分けることはできません。
今回は、尿が泡立つ原因と、受診を検討する目安について解説します。
尿の泡立ちには、排尿の勢いや尿の濃さ、たんぱく尿などが関係しています。
尿が便器の水面に勢いよく当たると、水面が大きく動き、尿と空気が混ざって泡が生じます。尿の成分に異常がなくても起こる泡立ちです。
水分をあまりとらなかった日や、汗を多くかいた日は、尿が濃くなりがちです。濃い尿も、泡立ちやすくなることがあります。
腎臓には、血液をろ過し、老廃物や余分な水分を尿として排出する働きがあります。体に必要なたんぱく質の多くは血液中に保たれ、正常な尿に含まれる量はごくわずかです。
尿に含まれるたんぱく質が通常より増えた状態を、「たんぱく尿」といいます。たんぱく質は泡を作りやすいため、尿の泡立ちにつながることがあります。
たんぱく尿には、一時的に出る場合と、繰り返し確認される場合があります。

【たんぱく尿が一時的に出る場合】
激しい運動をしたあとや発熱しているときなどは、一時的にたんぱく尿が出ることがあります。体調が戻ると、尿蛋白も出なくなることが一般的です。
【たんぱく尿が繰り返し確認される場合】
腎臓病や糖尿病、高血圧などで腎臓のろ過機能が損なわれると、本来は血液中に保たれるたんぱく質が尿へ漏れ出し、たんぱく尿が続くことがあります。一時的なものかどうかは、日を改めて尿検査を行い、結果を比べて判断します。
尿に血液や白血球が多く混じる場合も、尿の泡立ちに関係する可能性があります。このほか、尿に含まれるたんぱく質以外の成分が泡立ちに関係することもあり、原因を特定できない場合もあります。

尿の泡立ちが気になるときは、次の項目も確認してみましょう。
✅ 顔や足のむくみが続いている
✅ 健康診断で尿蛋白や尿潜血を指摘された
✅ 尿の量や回数が、以前と大きく変わった
✅ 血圧が高いと指摘されている
✅ 糖尿病で治療中、または血糖値の異常を指摘されている
これらの症状や持病、健康診断の指摘は、尿の泡立ちの原因や必要な検査を考える手がかりになります。当てはまる項目がある場合は、受診時に医師へ伝えましょう。健康診断の結果が手元にあれば、あわせて持参してください。

尿の泡立ちが続く場合は、まず尿検査を行い、必要に応じて血液検査を組み合わせて原因を調べます。
尿検査では、尿蛋白や尿潜血、尿糖などを確認します。なかでも、泡立ちが気になるときに確認したい項目のひとつが尿蛋白です。
尿蛋白の結果は、陰性(−)、弱陽性(±)、陽性(1+以上)の段階で示されます。弱陽性や陽性を指摘された場合は、健康診断の結果に記載された指示に従いましょう。
尿蛋白が確認された場合は、必要に応じて、尿に含まれるたんぱく質の量を数値で調べます。
尿検査や健康診断の結果から、糖尿病や腎臓病が疑われる場合は、血液検査を行います。
糖尿病について調べる項目は、血糖値やHbA1cなどです。
また、腎臓の働きを調べる項目には、血液中の老廃物であるクレアチニンがあります。クレアチニン値と年齢・性別から計算するeGFRは、腎臓の働きを示す目安です。
腎臓の状態を詳しく調べる場合は、尿検査と血液検査の結果をあわせて確認します。一度の検査だけでなく、過去の結果や再検査の結果も大切な判断材料です。
一度泡立っただけで、ほかに症状がなければ、すぐに病気と決めつける必要はありません。ただし、泡立ちを繰り返す場合や、顔や足のむくみが続く場合は、医療機関へ相談しましょう。
健康診断で尿蛋白や腎機能の異常を指摘された方は、泡立ちの有無にかかわらず、結果に記載された受診・再検査の指示に従ってください。特に、腎臓病の初期は自覚症状が乏しいことがあります。定期的な健康診断や尿検査で、早めに異常を見つけることが大切です。
なお、尿が急に極端に少なくなった、ほとんど出なくなった場合は急性腎障害の可能性があるため、当日中に受診してください。強い息苦しさがある場合は、119番で救急車を呼びましょう。
A. 尿の泡立ちだけが気になる場合は、内科・腎臓内科・泌尿器科のいずれでも相談できます。
健康診断で尿蛋白やeGFRの異常を指摘されている場合は腎臓内科、目で見て分かる血尿や、結石・膀胱炎などが疑われる場合は泌尿器科が、より専門的な相談先です。
A. 泡立ちだけで病気の有無を判断できない点は、大人と同じです。
子どもや若い方では、立っている姿勢が続くことで腎臓の血流に負荷がかかり生じる「起立性たんぱく尿」がみられることがあります。起立性たんぱく尿かどうかは、朝起きてすぐの尿と来院時の尿を比べて確認します。
学校検尿で尿蛋白などを指摘された場合は、検査結果を持参してご相談ください。
尿は、排尿の勢いや尿の濃さによって泡立つほか、たんぱく尿によって泡立ちやすくなることもあります。ただし、泡の見た目だけで病気の有無を判断することはできません。
「泡立ちくらいで」と放置せず、尿検査で確かめることが大切です。
「こんなことで受診してもよいのかな」と迷う場合も、当院へお気軽にご相談ください。
これからも、皆さんに役立つ情報をお届けしていきます。
【参考文献】
Khitan ZJ, Glassock RJ. Foamy Urine: Is This a Sign of Kidney Disease? Clin J Am Soc Nephrol. 2019;14(11):1664-1666.
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「たんぱく尿」
一般社団法人 日本腎臓学会「腎臓検診でわかること」
Brandt JR, et al. Orthostatic Proteinuria and the Spectrum of Diurnal Variability of Urinary Protein Excretion in Healthy Children. Pediatr Nephrol. 2010;25(6):1131-1137.
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